【学年別】国語の勉強方法
学年別
家庭学習
国語は「読む・書く・言葉」を年齢に合わせて太くすると、学年が上がっても伸びが止まりにくい。
読解テクニックの前に、習慣・文章の骨組み・根拠に戻るの3つを固めると、国語だけでなく他教科の「文章を正しく読む力」も安定しやすくなります。
まず押さえる3本柱
① 習慣(短く、毎日)
長時間より短時間×頻度。低学年ほど「触れる回数」を最優先にして、読むこと・書くことを当たり前にします。
② 骨組み(段落・主語述語)
「何の話か」を段落ごとに押さえる。主語・述語/接続語/指示語が見えると、読み違いが減りやすいです。
③ 根拠に戻る(設問処理)
正解を当てるより、本文のどこが根拠かを残す。直しで本文に戻れるほど、点が安定しやすくなります。
| 学年 | 優先テーマ | 家庭学習(例) |
|---|---|---|
| 小1〜小2 | 読む・書くに慣れる | 音読/読み聞かせ、短い1文日記、言葉に気づく |
| 小3〜小4 | 段落で内容をつかむ | 段落要約(1行)、接続語チェック、漢字は「読める」を先 |
| 小5〜小6 | 根拠・解法を確立する | 本文→設問→本文、要点と理由、記述は条件を先に特定 |
| 中学生 | 教科書本文で定期テスト | 本文の言い換え・要約、語句・漢字は本文の中で定着 |
| 高校生 | 構造と言い換え | 対比、抽象↔具体、主張と理由の配置、設問条件の厳守 |
※「できることを増やす」より「ズレを減らす」ほうが、国語は伸びが見えやすい傾向があります。
【学年別】国語の勉強方法
この時期は「読解テクニック」より、文字と言葉に慣れることが最優先です。長時間より、短い時間を毎日続けるほうが効果が出やすい学年です。
- 音読:目安は1日3〜5分。スラスラ読める文章を増やして、読むことへの抵抗を下げます。
- 語彙を増やす:知らない言葉が出たら、まず会話で意味を確認。「調べる練習」より先に「言葉に気づく練習」を優先します。
- 短い文章を書く:日記が難しければ「今日したことを1文」「楽しかったことを1文」からで問題ありません。
- 読書は量より継続:好きなジャンルで構いません。読み聞かせでも、自分で読むでもOKです。
文章が長くなり、説明文・物語文ともに「内容を理解して答える」問題が増えてきます。なんとなく読むのではなく、文章の骨組みを意識すると読みが安定しやすくなります。
読みが安定しやすい4点
- 段落ごとに一言:「この段落は何の話?」を1行で答える(ノートでも口頭でもOK)。
- 接続語に反応:「しかし/つまり/例えば」で内容がどう動くかに気づく。
- 主語と述語:文の中心を外すと設問でズレやすい。短文で確認する癖をつける。
- 語彙・漢字:語彙不足は読解不足に直結。漢字は「書ける」より「読める」を先に固める。
伸びやすい復習の形
- 選択肢を外したら、本文の根拠に戻る(どの段落・どの文か)。
- ズレた理由を一言で残す(例:接続語を見落とした/指示語の指す先が違った)。
- 「解く量」より「解いたあとに何がズレたか」を確認する。
※この学年は、答え合わせだけで終わらせず「どこでズレたか」を一緒に確認すると成果が出やすいです。
中学受験を意識するなら、この時期から「本文→設問→本文」に戻る動き、根拠の取り方、記述の作り方を固めます。テクニック以前に本文に立ち返る習慣が得点の土台になります。
説明文:要点と理由をセットで
- 要点(結論)と理由(根拠)をペアで押さえる(説明文はこの繰り返しが多い)。
- 「筆者の主張はどこか」「なぜそう言えるのか」を段落単位で整理する。
- 言い換え(同内容の別表現)に気づけると選択肢が安定しやすい。
物語文:出来事→心情→行動
- 気持ち問題は、本文に書かれた出来事と言動を根拠にする。
- 心情語がないときは会話・行動・情景描写から推測するが、本文の根拠を残す。
- 人物関係(誰が誰にどう思うか)が乱れる場面をチェックする。
設問処理:先に「聞かれていること」
- 選択肢は「本文に書いてあること」ではなく、設問が聞く内容に合うものを選ぶ。
- 記述は条件(字数・要素・理由/気持ち)を先に特定してから書き始める。
- 直しは最重要。間違えたほど根拠がどこだったかを本文に戻って確かめる。
中学生の国語は、定期テストと入試で求められる力が少し異なります。まずは定期テストで点が取れる基本形式を確立すると、入試対策にもつながりやすいです。
- 教科書本文を繰り返す:本文を読まずにワークだけ進めると伸びにくい。本文の言い換えや要約が出やすい。
- 語句・漢字は本文の中で:単語帳的にやるより、文脈で覚えるほうが定着しやすい。
- 記述は模範解答の構成を真似る:最初からオリジナルで書かず、学校の解答例の言い回しを取り入れる。
- 文法・品詞は短時間反復:一度に詰めるより、5〜10分を分散して回すほうが安定しやすい。
入試になると文章量が増え、時間が足りなりがちです。読むスピードを上げる前に、読む姿勢(根拠に戻る癖)と時間配分を調整するほうが取りこぼしが減りやすいです。
- 設問を先に軽く見てから読む:何を探す読みかが決まると迷子になりにくい。
- 根拠に線を引く:根拠の場所が残っていないと、見直しで時間を失いやすい。
- 解き直しは本文に戻るまで:答えを覚えるのではなく、根拠を再確認して終える。
高校生の現代文(評論)は、構造で点が取りやすくなります。筆者の主張と、それを支える理由・対立・具体例の配置を押さえることが中心です。
- 対比(AではなくB)に注目:否定と採用が主張の核になりやすい。
- 抽象↔具体の往復:具体例は主張の説明材料。具体例だけで満足しない。
- 言い換えを拾う:同じ内容を別表現で繰り返す箇所が根拠になりやすい。
- 設問条件の厳守:字数、理由、傍線部の範囲など、条件落ちは減点につながりやすい。
国語が伸びにくいときに起きやすいこと
- 読んだつもりになっている(根拠に戻れていない)
- 選択肢を雰囲気で選ぶ(言い換え・条件確認が不足)
- 解きっぱなしで終わる(直しで伸びるポイントを捨てている)
- 語彙不足で内容が入らない(分からない言葉を放置している)
チェック(当てはまるものに印)
家庭で続けやすい学習プラン(例)
| タイミング | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 平日 | 音読+語彙+短い読解(短く回す) | 合計15〜25分 |
| 週末 | 少し長めの読解(1題)+直し(根拠確認まで) | 60〜90分 |
| 仕上げ | 学年が上がるほど直しの比率を増やす | 目安:解く:直す=1:1 |
平日の最小セット(続けるための形)
- 音読:3分(短く、毎日)
- 語彙:5分(分からない語を1〜3語だけ)
- 読解:10〜15分(段落ごとに一言 → 設問 → 根拠確認)
週末の直し(伸びる部分)
- 間違いの種類を分ける(条件落ち/根拠ズレ/読み違い)
- 本文に戻り、根拠の文に線を引いて残す
- 次回のルールを1つだけ決める(例:設問条件に必ず下線)
※「増やす」より「定着させる」。やることを絞って回すほうが、家庭学習は続きやすくなります。
得点を安定させる「具体的な実践テクニック」
1
記述問題で部分点を取る「3ステップ」
「何を書けばいいかわからない」を防ぐための、当塾でも推奨している手順です。
- 設問の「条件」を特定する:理由を聞かれているなら「〜だから」、気持ちなら「〜という気持ち」と末尾を先に決める。
- 「要素」を本文から探す:必要なキーワードを本文から2〜3個拾い、箇書きにする。
- つなげて調整する:拾った要素を、字数制限に合わせてつなげる。最初から完璧な文章を書こうとしないのがコツです。
2
レベル別・おすすめ推奨教材
家庭学習で取り入れやすい、定評のある問題集の例です。
| 基礎(語彙) | ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集シリーズ |
|---|---|
| 標準(読解) | 論理エンジン / 予習シリーズ(四谷大塚) |
| 応用(記述) | 最高クラス問題集 / 記述演習の完成 |
国語の勉強方法に関するよくある質問(FAQ)
Q. 文章を読むスピードを上げるにはどうすればいいですか?
Q. 本をたくさん読めば国語は得意になりますか?
Q. 漢字や言葉の暗記が苦手です。
国語は“習慣”と“根拠”で伸びる
国語の力は、短期間で急に伸びるというより、積み重ねが形になって伸びていく教科です。低学年は習慣づくり、中学年は段落と要点、高学年以降は根拠と形式。学年に合わせて「今やるべきこと」を整理すると、遠回りが減っていきます。
低学年
短く毎日。読む・書く・言葉に触れる回数を増やす。
中学年
段落で内容をつかむ。接続語・主語述語で骨組みを作る。
高学年〜
本文に戻る癖を定着。設問条件と根拠で答案を安定させる。


