読解

受験における読解問題は、ほとんどの場合、本文中に答えが書かれています。つまり、答えになるところと合致する選択肢を選んだり、記述したりしていくのが入試問題だということです。そのため、受験業界では「答えになるところの見つけ方」をきちんと提示してくれる講師が人気を集めます。確かにそれで伸びる生徒さんもいるでしょう。当塾でももちろんそういった方法論に基づいて解説を進めます。ですが、方法論よりもずっと大切なことがあるのではないでしょうか。それは「集中力」です。たとえば、傍線の理由を問われた時を想定しましょう。まずは傍線がどのような内容なのかを考えなくてはなりません。その後に理由となる記述を探していきます。ですが「傍線とはこういった内容なのだ、そしてその理由になるのはここだ!」と考えるためには、一定の集中力が必要です。はじめからその集中力がある方もいらっしゃいますが、多くのお子様はそうではありません。ならば、集中力の養成も受験指導に必須でしょう。しかし、人気講師であればあるほどそれを見落とします。教えている生徒様が、はじめから優れているからです。当塾では、(もちろん必要に応じてですが)授業の冒頭で以下のような問題をお解きいただきます。

問 【 】内の言葉をすべて使って適切な文章を作りなさい。
【に/するのに/二十分/学校/かかる/到着】

一般的な問題の解説や知識分野の説明をする際にも留意いたしますが、当塾ではこういった問題を通して、受験生に必要な集中力を養成いたします。それによって読解問題で正解にたどり着く力を高めます。

記述

入試の記述問題は、原則として要素採点です。Aという内容を書けて3点、Bという内容を書けて4点…といった具合です。国語のカリスマと言われるような先生たちは、見事な方法論で「なぜこの要素を書くのか」・「ここは本文の引用では不適切で、言い換える必要がある」といったことを説明してくれます。しかし、その鮮やかさに目を奪われるばかりでいいのでしょうか。どの要素を用いるか分かったとしても、それらを文章にまとめられるかはまた別の話です。確かに国語が得意ならば、要素をまとめて記述するところでつまずきません。要素を提示すれば、スラスラと答案をまとめ上げてくれます。そのため、「実際に書く」ことをいわゆるカリスマ講師たちは軽視しています。ですが、その考えを国語が不得手なお子様に当てはめてはいけないでしょう。当塾では、記述問題の解説が終わった後、実際に生徒様ご自身の手で満点の答案を完成させていただきます。それによって生徒様が「どのように要素をまとめていくか」を体感できるシステムです。こういった指導によって、きちんと自分の手で答案を作れる受験生を育てて参ります。

コンセプト

当塾は「国語が苦手な受験生」専門の国語塾です。大手の集団指導だけでは彼ら、彼女らは救われない。そのように考えて当塾を開講いたしました。
ですが、なぜ大手の集団指導塾で国語が苦手なお子様は救われないのでしょうか。