国語の苦手を克服するための勉強方法

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苦手克服
家庭学習

国語が急にできなくなったときは、才能ではなく「読み方のズレ」が積み上がっている

昨日まで解けていたのに、急に点が落ちる。選択肢が全部それっぽく見える。記述が空欄になる──この落ち方は、実はよく起きます。
原因は大きく3つで、①語彙の穴が増えて本文が追えない②設問条件の見落としで根拠に戻れない③音読・イメージ不足で内容が頭に残らない
立て直しは「全部やる」ではなく、毎日15分で回る順番を固定するのが最短です。まずは会話の要約で言葉を整え、短文→音読→漢字で読みの土台を戻し、最後に設問の型と記述の型で得点を安定させます。

まずはここから

会話+要約

国語の土台は「言葉で説明する力」。話す→短くまとめるが効きます。

短文読書+質問

いきなり長文は負担。短い文章→親の質問で理解を固めます。

漢字・設問・記述

知らない漢字は即調べる。設問条件と記述の型で得点が安定します。

コツ:国語は「まとめて長時間」より、短時間×高頻度の方が続きやすく、苦手意識も減りやすいです。


国語苦手な人に多い「詰まりどころ」チェック

国語が急にできなくなったように見えるときも、原因はだいたい「いつもの詰まりどころ」に戻ります。
まずは当てはまるものを選び、家庭でやる内容を絞ってください。

よくある状態 起きやすい理由 家庭で最初にやること
本文が頭に残らず、読み返しが増える 語彙の穴/情景や関係が浮かばない 短い文章+音読1段落(3分)
選択肢が全部それっぽく見える 根拠の一文に戻らず雰囲気で決める 根拠の一文に線→言い方比較(3分)
抜き出しが見つからず止まる 条件(字数・語尾・範囲)を後から見る 条件に丸→探す範囲だけ決める(3分)
記述が白紙になりやすい 要素が拾えず、書き出しで止まる 答え一文→根拠語を1つ入れる(3分)
漢字や言葉で嫌になって進まない 読めない語が増え、気持ちが下がる 知らない語を2つ調べて例文(3分)
ポイント:「全部やる」より、当てはまる2つだけを毎日回す方が戻りが早いです。

ミニ練習(そのまま使える例)

受験勉強の中で国語だけが重く感じるときは、「やる内容があいまい」になっていることが多いです。
下の例を、ノートにそのまま写して1〜2分でやってください。

要約(会話→記述につながる)

一文で言う:この段落は「(   )について述べている」

二文にする:要点は(   )。その理由は(   )。

選択(根拠の一文から決める)

  • 本文の根拠の一文に線
  • 選択肢の中で「言い方が近い」ものを選ぶ
  • 違うものは「言いすぎ/書いてない」で外す

抜き出し(条件を先に丸)

  • 字数( )字/語尾( )で終わる を丸
  • 指定が「理由」「心情」なら、その語を丸
  • 見つからない時は、範囲だけメモして先へ

記述(白紙を減らす書き出し)

答え:(問いにそのまま返す一文)

根拠語:本文の語を1つ入れてつなぐ

よくある質問

国語が急にできなくなったのは、読書不足が原因ですか?
読書量が関係することもありますが、それだけではありません。
「条件を見るのが後回し」「根拠に戻らず選ぶ」「本文が頭に残らない」など、解き方のクセで点が落ちることが多いです。
まずは上のチェック表で当てはまる所を2つだけ選び、毎日15分で回してください。
国語苦手な人は、まず漢字からやるべきですか?
漢字は大切ですが、漢字だけだと読解の点が上がりにくいことがあります。
「語を2つ調べる」+「短い文章を1段落読む」+「1問だけ答える」をセットで回すと、読解に効きやすいです。
親ができる関わり方はありますか?
長く教えなくて大丈夫です。
「要点は?」「なぜ?」「具体的には?」の3つだけを、読んだ後に短く聞くだけで、説明する力につながります。

1. 会話量を増やしてみよう(説明する力の土台)

家族や友達との会話を増やすと、自分の気持ちを分かりやすく伝える力が鍛えられます。
「順序立てて話す」「正しい言葉を選ぶ」「語彙を増やす」など、国語に直結する力が自然に身につきます。
学校や塾の先生など身近な大人と話すときは、言葉遣いを意識し、端的に伝える練習にもなります。

おすすめ:会話を国語につなげる「3つの質問」

  • 今日いちばん大事だったことは何?(要点)
  • それはなぜ?(理由)
  • 具体的にどうだった?(具体)

この「要点→理由→具体」は、記述の型にもつながります。会話を“練習の場”として使うのが効果的です。

2. 文章を読もう(短い文章からでOK)

国語は文章を読み解く科目です。文章に触れることを避け続けると、苦手は克服しにくくなります。
長文が苦手な場合は、まず短い文章を読む習慣を作りましょう。
本が苦手なら、対象年齢を少し下げた文章や、興味を持てる題材から始めるのも有効です。

保護者の関わり方:「文章に触れること」と「会話」をセットにすると負担が減ります。
読んだ後に、短い質問で内容を言葉にする練習ができます。
読む素材 やること 目安
短い文章 最後まで読む → 「何の話?」を一言で言う 5〜10分
興味のある本 1章だけ読む → 感想ではなく「内容」を説明する 10〜15分
説明文 接続語(しかし/だから/つまり)に印 → 要点を2文でまとめる 10〜15分

いきなり長文を増やすより、「短く読んで、短く説明する」を繰り返す方が、抵抗が減りやすいです。

3. 文章を想像してみよう(音読・イメージ化)

文章を「文字のまま」追ってしまい、言葉として理解できていないケースがあります。
声を出せる環境なら、黙読ではなく音読を試してみてください。
目だけで読むよりも五感を使えるため、理解が安定しやすくなります。

音読のやり方(短く)

  • 最初は1段落だけでOK
  • 区切り(句点)で一度止まり、意味を確認
  • 分からない語は印をつけて後で調べる

イメージ化のやり方

  • 情景が浮かぶ場面は簡単な絵にする
  • 説明文なら「原因→結果」を矢印で図にする
  • 慣れたら頭の中でイメージしてOK

「パッと情景が浮かぶ」まで、まずは描いてみるのが近道です。

4. 漢字を覚えよう(嫌な気持ちを減らす)

読めない漢字があると、それだけで嫌な気持ちになり、理解できないと思ってしまいがちです。
分からない単語があれば前後から推測しつつ、分からない漢字に出会ったらそのままにしないことが大切です。
読み方と意味を調べ、次に出会ったときに読める・書ける状態を目指しましょう。

習慣化:中学受験だけでなく高校受験・大学受験でも漢字は必須です。
「知らない言葉に出会ったら調べて覚える」を日常にしましょう。

5. 問題の解き方を理解しよう(設問の条件に沿う)

国語は「読めたつもり」でも、設問で求められている形で答えられないと得点になりにくいです。
字数指定、抜き出し、理由説明など、それぞれ条件に沿った解答に慣れておきましょう。

設問タイプ 見るべき条件 答え方の型
字数指定 字数/何について/理由か心情か 要点→理由→具体(字数に合わせて調整)
抜き出し 何を抜くか/範囲/字数/文末 条件に合う箇所だけを正確に抜く
理由 「なぜ」か/根拠の段落 文末を「〜から。」にするなど型を守る

「設問条件に下線→型で答える」を習慣化すると、点が安定しやすくなります。

6. 本文の内容を答えられるようにしよう(主観を混ぜない)

国語の問題は、文章に書かれている内容を答えるのが基本です。
「あなたの意見を述べなさい」と言われない限り、自分の主観を解答に混ぜてはいけません。
本文の内容(根拠)に沿って答えることを意識し、客観と主観を混合しないようにしましょう。

チェック(簡単)

  • 答えの根拠が本文のどこか、説明できる
  • 「私は〜と思う」など主観の言葉が混ざっていない
  • 本文の言葉(キーワード)が入っている

7. 記述は白紙にしない(部分点を拾う)

記述問題は完全解答でなくても部分点があります。
分からないからといって白紙にすると、部分点すら得られません。
まずは「書き切る」ことを目標にしましょう。

型:迷ったら「結論→理由→具体」。
まずは字数を埋め、本文に触れた要素を入れて部分点を狙います。

1週間の回し方(家庭学習モデル)

国語の苦手克服は、やることを絞って継続するのが大切です。下は一例なので、宿題量に合わせて調整してください。

頻度 やること 目安
毎日 漢字・語彙(知らない言葉は即調べる)+短文読書(5分) 15分
週2〜3 読解1題:設問条件に下線→本文根拠→型で答える(時間を測る) 40〜60分
週1 会話+要約:読んだ文章を「要点→理由→具体」で説明する 10〜15分

毎日少しずつ積み重ねると、苦手意識が薄れ、国語の作業が“当たり前”になっていきます。

まとめ:焦らず、毎日の積み重ねで克服する

  • 会話で「伝える力」を鍛え、要約につなげる
  • 短い文章から読み、質問で内容を言葉にする
  • 音読・イメージ化で理解を安定させる
  • 漢字は“即調べる”を習慣化する
  • 設問条件と答え方の型を守り、記述は白紙ゼロにする

国語力は急に身につくものではありません。毎日の積み重ねで少しずつ語彙力や読解力が伸びていきます。
焦らずに、コツコツと苦手を克服していきましょう。